このレビューはネタバレを含みます
・1967年
・監督:今村昌平
先駆的モキュメンタリー映画
・ドキュメンタリーの手法に、フィクションとサスペンス、ホラーの要素を加える演出
・「蒸発」という当時社会課題だったものをテーマにし、行方…
こういう映画がとにかく観たいんだ!
映画に惚れる瞬間がある。映画が放つ熱量に虜にさせられ、最終的に俺たちは一体何を観(魅)せられているんだ!とぐんぐんぐんぐん引き込まれ吸い込まれていくこの感じ。
…
これは映画史の授業で観た今村昌平監督の傑作ドキュメンタリーでしたね。私は当時、一応は映画監督を目指していたんだけど、本作を観たとき、今村昌平には絶対に勝てないなと思って、すっかり自信を失くしてしまっ…
>>続きを読む〖1960年代映画:モキュメンタリー:日活〗
1967年製作で、現実に失踪した人を基に、その婚約者と共に行方を追う姿を描いたモキュメンタリー映画らしい⁉️
実際に行方不明になった人を使ってるらしく、…
「藪の中」そのもの。多くの場合、現実に生きていくことは幾多の誤解と思い込みの中でなんとか正気を保っていくことなのかもしれない。
本作もどこまでがフィクション(演出)でどこまでがノンフィクションなの…
【その姿の消し方】
失踪した夫の行方を辿るドキュメンタリー映画というコンセプトから一転、現実と虚構がものの見事に反転してしまう元祖フェイクドキュ。
黛敏郎の不協和音を多用したスコアが不気味で、人…
ある人間の蒸発を探るドキュメンタリーという名目で、カメラの恣意性を記憶の盲信と重ねる。
記憶が抱えた負債は思い込みという利子で膨れ上がってはいないか?という、連帯感の強い社会への少しばかりの解放のよ…