ATGが資金提供した最初の作品である鬼の今平こと今村昌平監督によるドキュメンタリー作品。
誘導尋問めいてて嫌だな…
自分の望む方向に答えを導いてるような高慢チキな威圧感は好きになれない。メディアの人間がよく陥りがちな勘違いした上から目線な態度である。
お台場のテレビ局が全盛の時に、私の友達は出向となり目玉の名刺を得て、もうまさに天下を取ったかのようなエラソーな態度に変貌していき、徐々に疎遠になってしまった…怖いのは、その態度が自分では無自覚だということだ。
撮られているという自意識も強過ぎて、話し方から不自然…吉村作治のピラミッド番組を見てるような胡散臭さ。この時代はカメラ自体が一般的ではないのだから意識するなと言う方が無理があるだろうけど…
レポーターで出演している露口茂も始終不自然で決まりが悪い…
『映画は狂気の旅である』で、本作のことをドキュメンタリーであると今平自身で書いてあったが…いまのドキュメンタリーとは大きく違う。
胡散臭いフィクション映画である。