LEO

DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマンのLEOのレビュー・感想・評価

3.7
昔8mm映画を撮っていた時に「自主制作で凄ぇ映像を撮る集団が出てきたらしい」と言う噂を聞いて、方々に手を回してやっと『DAICON III』と言うアニメと『愛國戦隊 大日本』と言う特撮のビデオを観せてもらった。

もうその時の衝撃たるや、何と表現していいか分からないくらい。
当時彼らは大学生。
自分達は中学生。
バイトもしてないし、かけられる製作費の額が違う。
その部分は置いておくとしても「学生がこの作品を作ったのか…」と言う衝撃は半端なかった。
で、当時自分達の周りで話題になっていたDAICON作品の中で、唯一観てなかったのが本作というわけ。

まぁ一見セットは重みを感じないし衣装はちゃちいし、役者陣はセリフがよく聞き取れないしで、ウルトラマンの名前をつけた学生のプロレスごっこ的に思われるかもしれないけど、ライティングやアングルはカッコいいし彼らの物凄い本気度を感じる。
更に、メカやセットは全てボール紙や工作用紙で作られてるらしいものの、全然紙に見えないほどクオリティが高いし、ウルトラマンと言いつつ普通に顔を晒して色を塗ったジャンパーとカラータイマーを付けただけという部分には物凄いセンスを感じた。

とにかく物凄い熱量を感じた作品だった。
LEO

LEO