櫻イミト

青い目の蝶々さんの櫻イミトのレビュー・感想・評価

青い目の蝶々さん(1961年製作の映画)
3.5
日本を舞台にした異色のラブコメ。監督は「悪魔の植物人間」(1973)のジャック・カーディフ。シュウ・ウエムラが本作のメイクで賞賛され、その後ハリウッドで活躍するきっかけとなった。

映画監督ポール(イヴ・モンタン)は妻で大女優のルーシー(シャーリー・マクレーン)を主演に数々の大ヒット映画を撮ってきたが、彼の成功はすべてルーシーのおかげであるという噂を嫌い、一人でもヒット映画が作れることを証明しようと、日本を舞台に「蝶々夫人」を撮る企画を立てる。製作のルイス(エドワード・G・ロビンソン)は映画会社を説得するためにある作戦を立てる。。。

豪華キャストによる日本ロケのコメディを肩の力を抜いて楽しめた。芸者文化に対しての知的リスペクトが感じられた。日本ことわざが夫婦の危機を救うのだが、フェミニズム的に反感を持つ向きもあるのかもしれない。マクレーンの芸者姿が見所で黒いコンタクトを入れるとすごく印象が変わる。厳島神社、金閣寺、東照宮、歌舞伎座、国技館と、日本の有名ロケーションを贅沢に用いている。
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