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こわれゆく女のkazu1961のレビュー・感想・評価

こわれゆく女(1974年製作の映画)
4.0
▪️JPTitle :「こわれゆく女」
ORTitle:「A Woman under The Infulence」
▪️First Release Year : 1975
▪️JP Release Date : 1993/02/27
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : 第32回ゴールデングローブ賞
主演女優賞
▪️Appreciation Record : 2022-194 再鑑賞
🕰Running Time : 147分
▪️Director : ジョン・カサヴェテス
▪️Writer : ジョン・カサヴェテス
▪️MusicD : ボー・ハーウッド
▪️Cast : ジーナ・ローランズ、ピーター・フォーク、マシュー・カッセル 、マシュー・ラボートー 、クリスティーナ・グリサンティ
▪️Review
カサヴェテスの作品の中では観やすくて好きな作品のひとつです。独特な世界観は保ちながらも、純粋な夫婦愛、親子愛を描いた作品で、ジーナ・ローランズとピーター・フォークの熱演に引き込まれてしまいます。
特に題名の通り『こわれゆく女』を怪演したジーナ・ローランズの演技は衝撃的です。ローランズが熱演した主婦が今にも神経が壊れてしまいそうなそうな痛々しい姿。身体を奇妙に動かし、耳障りな声を出し、予想外の身振りをして、狂気の淵に落ちていく様を見事に描いています。家族には何が必要か(純粋な愛)を描いているのですが、ストーリーの顛末を曖昧なままにして、ローランズの取り乱して動き回る演技で作品をまとめ上げていきます。不思議な温かい感動を得られるカサヴェテスならではの世界です。結果、主演のローランズが、第32回ゴールデングローブ賞の主演女優賞 (ドラマ部門)などを受賞しました。
インディペンデント映画製作者のパイオニアであるジョン・カサヴェテスが芸術の頂点に立っている姿を見ることができる、そんな作品です。

物語は。。。
土木作業の現場監督ニックとその妻メイベル。メイベルは家族や友人に対する強い愛情の念をコントロールできない性格です。ある日、夫婦2人だけで過ごす予定の夜に、突発的な事故でニックが帰宅できなくなったことをきっかけに、メイベルの奇行が目立ち始めます。友人に忠告されても、妻の精神異常を認めないニックでしたが、自分の愛情がメイベルに伝わらないことに苛立ちもふくめ、その奇行のため彼女を精神病院に入院させます。半年後、多くの友人や親族を招き、メイベルの退院を迎えようとしたニックでしたが、入院前とまったく変化していないメイベルが、必死になって自分を抑制しようとしているのに気づき、3人の子供たちと夫婦だけで、再会の夜を過ごそうとします。ヒステリー状態になったメイベルと家族たちは自分たちの愛情を激しくぶつけ合いますが。。。

▪️Overview (映画. comより)
精神を病んだ妻とその夫の愛と葛藤を描き、ジョン・カサベテス監督の代表作の1つとなった傑作ドラマ。専業主婦のメイベルは、土木工事の現場監督を務める夫ニックや3人の子どもたちと暮らしている。精神バランスの不安定なメイベルは、ある晩ニックが仕事での突発的なトラブルで帰宅できなかったことを発端に、異常な行動を見せるようになり……。カサベテス監督の旧友ピーター・フォークと妻ジーナ・ローランズが主人公夫婦に扮する。
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