けもっち

こわれゆく女のけもっちのネタバレレビュー・内容・結末

こわれゆく女(1974年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

珍しく古い映画を。Huluで配信されていてあらすじを読んで気になった。

こわれゆく女というよりすでにもうこわれているような…。情緒不安定でピリピリしていて上機嫌かと思えばいつ豹変するかわからないメイベルに釘付けになる。女優さんの演技がすごい!顔芸と言いたくなるような数々の表情も不自然さがなくてリアル。

夫ニックも(見たことあるなと思ったらコロンボの人か)優しく妻をなだめたりして支えようとするんだけどだんだんと持て余すようになり彼自身もおかしくなっていく。なんだけど夫の行動もズレてる。冒頭のあの行動がわからん。なぜあのタイミングで同僚たちを家に招くかな。いい格好をしたいのか妻を喜ばせたいのか。キレたら怒鳴り散らすところも嫌だった。

半年後のあの行動はもっとわからん!今はその時じゃないだろう!と。これはさすがに姑の方がまともだった。あんなの自分だったら見世物みたいで耐えられない。最初から夫と子供だけで迎えてあげればよかったんだ。

見所はやっぱりジーナ・ローランズの演技かな。こんな人いる!って安易に想像つくリアルさ。

ラストは解決したのかしてないのか。でもこういう風に日常をやり過ごしていくんだなと妙に納得。
けもっち

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