佐藤克巳

花嫁の寝言の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

花嫁の寝言(1933年製作の映画)
4.0
軽妙洒脱な五所平之助監督の秀作喜劇。姉妹篇の破壊力には及ばないが、江川宇礼雄他三人組が、一人抜け駆けして就職し女房田中絹代と新婚の小林十九二の家に、花嫁の寝言を聞く為押し掛け騒動となるが、一人別行動の斎藤達雄が聞く事に成功する。特に、ロイド眼鏡の小林の猿回しの芸が秀逸で、飯田蝶子の乱入も笑えた。しかし何より、田中の愛くるしい困惑の表情が良過ぎて、水久保澄子、逢初夢子の後輩を圧倒した。
佐藤克巳

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