なすび

ヘンリー・フールのなすびのレビュー・感想・評価

ヘンリー・フール(1997年製作の映画)
4.0
なかなかしんどくなった…真実を追い求め続けることも、嘘をつき通すことも、同じようにすごくしんどい。でも何かから目を背けてゾンビみたいに生きるのも考えものだし、インスタを見れば欲しいものとかわいい顔たちに挟まれてウワァァァァァってなるし、もうよくわからないね…

ハルハートリーの映画は画面よりも、彼の作った音楽の個性がムチャ強い。ジョンカーペンターとかSクレイグザラ〜(←何回打ってもこれ出てくるからもう勘弁)も、自分で作った音楽がいい意味でもわるい意味でもかなり見る人を限定させている気がする。音楽って映像よりもっと影響力がつよいし、解釈の幅が狭いものなのかもな、と思った。

最初からふつうに画面がおもしろすぎてすき。サイモンの絶妙なかちこちな体と顔わかる、ああいう人いるよね!ヘンリーの堕落した野良犬みたいな顔もいいし、お姉さんのスケベな顔もいい。何より衣装がかわいいんだよなぁ。白いきったないハイカットスニーカーとか、日本のイキリ中坊がよく履いてるティンバーランドも、然るべきファッションに落とし込まれればこんなにおしゃれなのねと。カラーコーディネートぶりもゴダール感あふれるね。

何と言っても、女の人のお尻に牛乳吐くシーンが最高笑 なんか意味深そうだし笑

あと「なぁ、サイモン」「なぜ、俺の名を知っている」(胸を叩く)(名前のアップリケが貼ってある)「俺はバカじゃない」ってやりとり最高だった😂
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