安堵霊タラコフスキー

ヘンリー・フールの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

ヘンリー・フール(1997年製作の映画)
4.9
カンヌで脚本賞を受賞したこの作品、やはり自分としてハル・ハートリーの作品て一番好きだ。

というか構図もカット割りもテンポも最も理想的な緩さと鋭さがあり、詩作という主題もコメディ要素も好印象だったから、ハートリー作品で一番長いけれども一番心地良く眺められた。

予想外に時間の経過する展開にも意表を突かれたが、なるほどこういう作風なら続編も作り易かったろう。

やはりこういうふとしたきっかけで生活が変わる芸術についての作品を見ると、自分も柄にもなく襟を正してしまうし少しやる気も湧いてきた。

しかし散々猥雑とか駄文とか言われてた主人公の詩やヘンリーの「告白」、マクガフィン的なものとわかりつつも正直中身が気になってしょうがなかった。