ハル・ハートリーの90年代の映画は未DVD化だわサブスクにも載らないわで。
ザ・シネマで、たまたま未見のヘンリー・フールの後半だけ観られた。
こういう機会しか無いのかなぁ。
不器用な温かさと、寂しい空気が心地良い。
愛や恋以上の複雑さで、お互いに想い合うからこそのどうしようもない掛け違いや、大きなズレが傷のようにジワっとくる。
でもどんなに言動ダメダメでも、どうしても優しい。
ラストに射し込んだサイモンの「Run」の一言。
あの一言で全部持って行かれる。
ヘンリーは多分、満身創痍で目の前が闇でも、自分で創る未来を向いて走った。