長かった…でも画面がかわいいから。
何者にもなれないし何者でもない人たち、見下ろす構図。fool なフールに引き上げられるサイモン。シャツの胸に名前のワッペンをつけて、名付けられ引き上げられるのを…
少ない登場人物。空間移動も小。作りの若干下手なところも雑(ま)ざったが、タイトなままの二時間超だったよ。この映画はイケる。
男優らに文句ない。アメリカ人はさすがバド缶が似合うしね。
フェイ役パーカー…
メンターがフールであるにもかかわらず、彼に導かれたヒーローが自己実現を果たしてしまう。アイロニカルな現代の神話。細部のリアリティはガバガバ(ノーベル文学賞とか)で構造むき出しなのに、嘔吐、排泄、性交…
>>続きを読むヘンリーはフールすぎる、
いたいた、こういうやついたよ。研鑽十二分なのに実力そこそこな自分の才能からすると、ひたすらに憧れの対象だった。とにかく美大時代を回顧してしまう傑作。アートやデザインに大して…
この不安を笑うことができない。ずっとなんども彼が正当化してるのか正当であるのかわからない。わからずに、わからないままでも彼は走る。たぶん俺は止まる。
関係ないけれど帰り道の道路を歩きながら、もしくは…
人間の凡庸さを突いてくる作品は観ていてつらくなる。
二人だけに閉じた、やや時代錯誤な世界に、インターネットという時代的なツールが侵入する、そのさまをあくまでもコンスタティブに描ききる監督のバランス感…
ハル・ハートリー復活祭にて鑑賞。冴えないサイモンの変容、グリム一家に多大な影響を与えた風来坊ヘンリーの凋落感、訳アリ感が次第に頭を擡げていく。切なくハッとする演出多数。大きく変貌していく社会予見を…
>>続きを読む© Possible Films, LLC