ゴン吉

網走番外地 荒野の対決のゴン吉のレビュー・感想・評価

網走番外地 荒野の対決(1966年製作の映画)
3.9
網走刑務所帰りの男の任侠を描いた「網走番外地」シリーズの五作目。
高倉健が主演、シリーズレギュラーメンバーの嵐寛寿郎や田中邦衛らに加えて田崎潤や杉浦直樹らが共演、三原葉子と志麻ひろ子がヒロインを演じる。

網走刑務所から橘真一(高倉健)が弟分と一緒に出所し、射撃大会を訪れる。
これに飛び入り参加した橘は優勝候補の鮫島(杉浦直樹)と対戦して勝ち、優勝賞品の仔馬を手に入れる。
しかし的を射止めたのは隠れて射撃した栗田(田崎潤)であった。
栗田は、橘に賞品の分け前を要求する。
仕方なく橘は栗田の要求を受け入れるが、そこに鮫島も加わり一緒に飲んでいるうちに、仔馬を預けた牧童に馬を持ち逃げされてしまう。
橘は鮫島と共に仔馬を探し、権田牧場で仔馬を見つける。
権田は、馬の競り市の委員長の職について一儲けしようと企む悪党であった。
橘は仔馬を取り戻して花子と名付けて、知人の原口牧場で可愛がるが、権田が策略をしかけてくる....  

”豪快高倉健が オホーツクの荒野を駆け回る 真っ赤な夕日を 背に受けて ドスを片手の 殴り込み!”
西部劇さながらの牧場を舞台にした悪党とのいざこざが繰り広げられる。
クライマックスでは6人の漢が馬にまたがり荒野を進み、権田牧場に討ち入るシーンは西部劇のよう。
決斗は西部劇流の拳銃でなく日本式に刀の勝負で決めてくれます。
果たして橘たちは権田の陰謀を打ち砕くことができるのか?
ラストシーンは、オホーツク海を望む丘の上。
そこに立つ一本の墓標にかけられたマフラーが北風になびき、哀愁を誘います。
「また来るよな」  

2022.12 BS12で鑑賞
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