まーしー

メジャーリーグのまーしーのレビュー・感想・評価

メジャーリーグ(1989年製作の映画)
3.0
優勝から35年間遠ざかっているインディアンスが、新オーナー就任を機にチームの再起を図るスポーツ・コメディ。

古傷を持つベテラン捕手ジェイク(トム・ベレンジャー)、ノーコンの速球派投手リッキー(チャーリー・シーン)、俊足ながらも打棒が振るわない外野手ウィリー(ウェズリー・スナイプス)など、個性豊かなメンバーが集められる。
こうしたメンバーでどのように戦うか——「個」として見れば粗削りだが、何か1つ秀でた点を活かそうとする監督の考えには共感できる。

単なるスポーツ映画かと思いきや、ジェイクと元妻リン(レネ・ルッソ)のロマンスも多め。
リンが付き合う男性に張り合うかのように、ジェイクが奮起する様子も良い。
そのようなジェイクの夢は、満員のスタジアムでサヨナラホームランを放つこと。映画のラストで見せた意外な行動が印象に残る。

そして、本作といえば何と言っても主題歌。
テレビでメジャーリーグが扱われる際には必ず流れると言っても過言ではない「ワイルド・シングス」は、今やおなじみの名曲。耳にするだけで高揚感を覚え、思わず口ずさみたくなった。

個人的には、チームが強くなっていく過程がもう少し丁寧に描かれていても良かったかも。気が付けば強いチームになっていたので、ショートカットされた感があった。
ただ、全体的には個性豊かなキャラが登場した、笑いあり感動ありの物語だと思う。