トトCINEMAライフ

メジャーリーグのトトCINEMAライフのレビュー・感想・評価

メジャーリーグ(1989年製作の映画)
3.5
実在のメジャーリーグチームのインディアンス(現ガーディアンズ)がモデルの弱小チームのドタバタコメディ。結構、人気が高かったらしくキャラクターの設定も個性的でメジャーリーグファンでなくとも野球ファンならかなり楽しめる作品。
パワーピッチャーだが視力が悪くノーコンの若手にチャーリー・シーン、海外人気ドラマ「24」で大統領をこなしたデニス・ヘイスバートが怪演というか速球には強いが変化球にはからっきしの信心深い選手を怪演、主人公としては膝に故障を抱えるベテランのキャッチャー役に「山猫は眠らないシリーズ」のトム・ベレンジャーが設定されてる、まだ線が細く一見気付かないがアクションスターになる前のウェズリー・スナイプスも出てる。

ヒロイン?かは微妙だが、以前から思ってたがスポーツがテーマの作品でやたら見掛ける?女優レネ・ルッソとトム・ベレンジャーの不安定な恋愛事情もコメディのひとつ。ここまででも振り返って再鑑賞したら中々新鮮。そして、スポーツ物では新鮮ではないが金の事しか頭にない女性オーナーもドラマをかき回す。2023年現在では大谷翔平など突然変異とも言える2Wayプレイヤー(二刀流)で投打でメジャーリーグを席巻しMVPまで獲得して名実共に日本人選手がメジャーリーグの顔の一人となるとは、この作品の当時やイチロー・松井秀喜でも考えられなかった。奇想天外なフィクションだが面白い。監督役やスタッフも含めていい味出してる👍

現実のメジャーリーグは2023年、試合時間をテレビ枠の2時間に収める為に、あの手この手で新ルールを導入、その中でもピッチャー、バッター共に投球や打席の間隔が時間制限される「ピッチクロック」が導入され、確かに今のところはサクサクゲームが進み、約30分の短縮というデータが出てるが、その分映画のようなプレー間隔のドラマも失くなり、攻撃も淡白な感じで、まるでテレビゲームのようで味気なくなった。MLB機構は、更に様々なテストをしてて「投高打低」を解消して人気も盛り上げたいようだが、それは試合時間短縮と矛盾する。個人的には、やっぱり試合終了時間が決まってなく決着を付けるメジャーリーグが好きだ。