よーだ育休準備中

メジャーリーグのよーだ育休準備中のレビュー・感想・評価

メジャーリーグ(1989年製作の映画)
3.0
MLBで34年間負け続けた弱小チーム(インディアンス)が、一念発起してリーグ優勝を狙い奮闘するドタバタコメディ。

個々の総合力は低めながらも、突出した一芸と物語を通して強めていくチームワークで一発逆転を狙う。のだが、出てくる連中のクセがすごい!


球団オーナーが逝去し、(元ショーガールの)婦人が経営権を継承した所から始まるのだが、なんだこいつw
価値観吹き飛んでるし、やたらバブリーだし、"未亡人“のイメージぶち壊しですわ。ご主人にたんまり保険金でもかけていたんですかねぇ。

そんなムカつく新オーナーの鼻を明かすべく奮起するインディアンス。
等身大パネルを作って《一勝毎にパネルの服を一枚ずつ剥いでいく》ことでモチベーションを上げる。完全にノリが男子高校生ですね。とても好感がもてます。


チームの面々はさらに個性が凄い。

●元オールスターながらも膝を故障し都落ちした捕手Jake(Tom Berenger)。
経験と面倒見の良さからチームの兄貴分。プライベートではとんでもない女たらし。婚約済の元カノをストーキングして寝取るパワープレーを見せる。

●剛速球を投げるもコントロールが破茶滅茶な刑務所あがりのチンピラRickey(Charlie Sheen)。ネクタイだけしてもお店入れんでしょうよw

●召集されていないのにキャンプに来ちゃう、お調子者の俊足盗塁王Willie(Wesley Snipes)。ブレイドのイメージだったけど、最初はお調子者キャラだったのね。当時の黒人俳優の宿命か…。

その他、ストレートはホームラン、変化球は空振りのブードゥー教信者Pedro。敬虔なクリスチャンでPedroに絡むEddie。新人いびりが趣味の割に怪我を恐れてまともにプレーしないボンボンDorn。

監督さんも負けていません。Dornの抗議に対してその場で契約書にお●っこ引っ掛けたり、オーナーの前で全裸仁王立ちを披露したりする。全身パネルを考案したのもこの監督であるという隙のなさ。


おバカなメンバーでMLB再開から逆転優勝を描くサクセスストーリーは見応えがあるのだが、インディアンスの巻き返しと並行して描かれるJakeのラブストーリーだけはどうしても解せぬ!バースデーサプライズを企画してくれた元カノに対して、本人は現れず認知裁判の通知だけ届くって何じゃそら!悪びれもさず"昔の話だ"っておい!