映画印

英国王のスピーチの映画印のネタバレレビュー・内容・結末

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ライオネルは絶妙なさじ加減でバーティを怒らせることで、彼に心を開かせキングとしての自信をつけさせた。バーティが真剣に自身の吃音に悩んでいるのに「私はゲイシャ ガールじゃない。」と言ってみたり、王座に脚を組んで座ってみたりしているシーンには笑わせてもらった。なかなか大胆なことをするものだ。王家、しかも王の息子のような人に対してこんな「失礼」なことをする人はいないが、しかしだからこそライオネルはバーティにとって腹を割ることのできる貴重な存在となった。バーティがジョージ6世としてスピーチするときに付き添うライオネルの目線は、バーティを優しく包み込むようだった。友として対等に接してきた関係性だからこそのものだった。
製作としては、バーティ演じるコリン・ファースの吃音の演技が見事だった。また、放送直前シーンのバーティ目線のカメラワークが良かった。
もともと歴史の学習に対して苦手意識があり高校時代の世界史もてんでダメだった。しかしここ最近史実に基づいた映画を観るにつれて、当時の様子がより想像しやすくなり、学習意欲が湧いた。せっかくなので、映画と合わせて歴史の勉強もしていきたい。
(蛇足だが、ライオネルは『ドクターX』の「晶さん」に雰囲気が似ていた。)
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