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英国王のスピーチのtomtomのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
2.8
ずっと前から観てみたいと思っていた映画。自分も緊張症で、大勢の前でスピーチをすることが苦手なので、他人事とも思えず見入っていた。

舞台は第二次世界大戦前夜の英国。吃音症のため人前で話をすることに強いトラウマを持つジョージ6世は、兄である国王が突如退位したことにより、急に国王の座に就くことになる。折しも開戦により、全国民を前にスピーチをしなくてはならない国王は、型破りな専属心理治療師ライオネルと共に、最大の国難に立ち向かうことになる。

王様といえども人の子で、悩みもあれば迷いもあり、生まれ持っての重責に耐えられなくなることもある。そうした人間的な側面を描いた映画という点で、心理描写の一つ一つに深みがある。歴史は大あれ小あれ、自分と同じ一人ひとりの人間が作ってきた。今ある世界の成り立ちの、一幕を垣間見たような気持がする映画だった。
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