JohnDoe

英国王のスピーチのJohnDoeのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
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TSUTAYAの旧作で見たもんで、「転」の部分が途切れ途切れになってしまったのが悔しい。
でも面白かったと思う。

華麗なる王族の影と言うか、平民とは全く異なる生まれと育ち故の孤独な悩み苦しみがあったんだなぁと、哀れな気持ちになった。

厳格な王たる父は死期が近く、第一後継者の兄は好色家で国を顧みない。最後の希望である自分は吃音に悩まされている。。
父はともかく兄はある意味普通の人の感覚を持ってて、ここで投げ出さなかったバーティはむしろ勇敢だと思った。王の器。

歴史的に重要なスピーチの舞台裏には、誰も知らない苦悩や葛藤や友情とかが隠れていた。実話ベース系の映画は、後から史実と擦り合わせて観ることで2度美味しいのがすごく魅力的。カレーぐらいポテンシャルある。


ガチ英国ガチ紳士の佇まいやっぱかっこいいなあ。服装から髪型からパキッとしてた。コリン・ファースの紳士やけど堅物な感じで、でもコンプレックスあって実はチャーミングで、みたいなキャラが完璧に合ってたのも良かった。

序盤は、吃音症のせいで量的にセリフでの見せ所が少ない分、コリン・ファースの顔で魅せる演技が楽しめた。絶妙な表情する。そうやって前半でさんざんフリが効いてるのでラストシーンが際立って良かった。


思った以上にキャストが豪華で贅沢だった。チャーチルはだいぶネズミ男感が強かったけど、ダンブルドアは気付かんかった。
あとガイピアースも!メメントではもっとカッコよかったけどなぁ。。



DVDの特典映像で予告を見たけど、日本での宣伝の仕方もうちょっとどうにかならんかなぁと思った。最近はマシかも知れんけど、作品の雰囲気とか趣旨を尊重せず過剰に感動を煽ったり仰々しく喧伝するせいで、「思てたんとちゃう...」が無駄に生まれてしまってる気がする。
JohnDoe

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