【コンプレックスは解消するもの】
コンプレックスが人生に与える影響について考えされられた。ジョージ6世は自分の影におびえている。できない自分、吃音でうまくしゃべれない自分の影。
自信を持てないことは、吃音というコンプレックスによるものであることは明白だ。コンプレックスが他に影響しなければよいのだが、自信を失い、他にまで影響する。
彼の吃音は生来のものでないことが、ライオネルとの面談の中で引き出される。どもりは過去のトラウマ、原因があるために生まれた。
・コンプレックスがある
・自信を持てない
・他にまで影響する
この負のスパイラルを打破する。根本を絶つことで自信につながってくる。
妻であるエリザベスのいつも信頼している様子が素敵。夫であり王であるジョージ6世を愛していることがオーラとして伝わってくる。吃音を言語聴覚士として改善させてみせるライオネルも、相手の心にスッと入り、友達のように接してみせることで、リラックスして話せる状況を作り出す。優しさが素晴らしい。
この2人がいることで、安心感と心地よさを感じられる作品になっている。包み込むような優しさだ。
ちなみに吃音でも思考上や歌うときは吃らないらしい。当たり前なのかもしれないけど、初めて知った。
キングスマンに続き、英国王のスピーチでもコリン・ファースのカッコよさに魅了される。最後のスピーチは圧巻。迫力がある。