たわーりんぐいんふぇるの

二・二六事件 脱出のたわーりんぐいんふぇるののレビュー・感想・評価

二・二六事件 脱出(1962年製作の映画)
4.2
雪の闇夜に青年将校らが突然現れドラマは始まる。
反乱軍に襲撃され、占拠された官邸から脱出した岡田総理(劇中では岡部首相)の脱出劇を描いた作品。
襲撃部隊は松尾大佐(劇中では杉尾大佐)の遺体を見て岡田総理と誤認、目的を果たしたと思いこんだことから始まる脱出劇。
「天皇のため、国のため」に決起した青年将校ら。
女中部屋の押入れの中に囲われながらも「心配するな私にはこの後を始末する責任がある、いたずらに死に急がない」という岡部。
必死に守ろうとする女中たち。
やっぱり史実ものは面白い、けど、今の日本じゃ作れない。
ちゃんと脚本があり、演出があり、演技がある。
逆に現代映画のように演出による効果音もないにも関わらず、無音で伝える緊張感。
見応えあり。