伝説の青春スター、ジェームス・ディーンの初主演作。
久しぶりに見ました。
この映画の脚本が凄い。この映画、父親がクソなんだけど、親父は親父なりの価値観で息子を思いやっている。けど息子には、どうにも理解できない。こういったどこかにありそうな親子関係の捩れを書く脚本家って、創造力凄いって思いますね。
これ初見は十代の時だったので、ジェームス・ディーンに凄く共感できました。
とにかくジェームス・ディーンの表現力が凄い。
作中通して浮かべてる愁いのある表情に、孤独、悲しみ、やり場のない怒りなどの思春期特有の不安定な感情が全て込められいる。そして時折、物影に隠れて感情を押し殺しているところなども、表情や指先一つの仕草まで、演技の域を越えています。
ジェームス・ディーンの複雑な生い立ちを考えると、この演技は地でやっていると思いますね。
主人公のケイレブは、ジェームス・ディーンそのものだったのでしょうね。
最後は兄貴のアーロンやその恋人のアブラとの関係がどうなったのか不完全燃焼で終わっていますが、父親との関係で悩める十代には、お勧めの映画です。