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エデンの東のNTKのレビュー・感想・評価

エデンの東(1954年製作の映画)
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父は真面目で純粋過ぎるぐらいで、母親はしたたかで地に足がついている、アーロンは父に似て繊細で純粋すぎるぐらい、キャルは母に似て要領はいいが影がありどこかで愛を求めている…という複雑な家族の出てくるドラマで、予想していた話とは大分違う話で驚き、父と母と兄弟の話だったのか…

家族の話であるけれど、その中でも家の外の人間であるアブラが途中でキャルを好きになるのは、自信が父の再婚相手の事で荒れた時期があった時の自分を見ているような所があったのかなあ〜…とか、キャルへの自身の投影と共感が2人を惹きつけたのかな〜とか考えてしまった

ただ、兄弟が父から母から…とそれぞれの性格を受け継いだ、だけでは終わらないというか、全ての起きてしまった事を自らの血脈のせいにするのではなく、あの後自らをまたもう一度見つめ直して歩き出せるようなほんの少しの予感、あの後どうかあの若者たちが上手くいきますように…と祈らざるを得ないラストがすごく好きだったな
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