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エデンの東のamethystのネタバレレビュー・内容・結末

エデンの東(1954年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

カインとアベルの話を元にした映画、というけれど、実際は親の愛は兄弟に平等に与えられないことがメインの話。
真面目で優秀な兄のアロンと、それについていけず父からも見放された弟キャロ、兄の婚約者のアブラ。
キャロは父に認めてもらおうと、父の仕事での損失分を自分で稼いで渡すのに、それすら受け取ってもらえない…
キャロのチャラチャラしてるけど根は優しくけなげな様子にだんだん心惹かれていく。

兄は母の存在とその秘密を知って自分の生き方そのものを否定された気持ちになり、自暴自棄になって戦争に行く。そしてそれにショックを受けた父親は倒れる。。。

最後はキャロが父の看病をすることになり、ちゃっかり兄の婚約者も手に入れてしまうという…
この婚約者アブラってこの映画にいるのかな?と思いつつ、欲望の象徴的な感じもする。

家族の普遍的な問題を映した作品。
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