Maoryu002

無頼の群のMaoryu002のレビュー・感想・評価

無頼の群(1958年製作の映画)
3.5
銀行強盗を働いた死刑囚4人が人質を取って脱獄する。村人たちと共によそ者のジム・ダグラス(グレゴリー・ペック)が追跡を始める。彼は個人的な復讐に燃えて4人を追い続けるが、捜索の果てに意外な事実を知ることになる。

名作「頭上の敵機」、「拳銃王」に続いてヘンリー・キング監督とグレゴリー・ペックのコンビによる作品。
派手な撃ち合いはないが、どんでん返しや人情劇がけっこう楽しめる。

この時期、グレゴリー・ペックは「大いなる西部」でも西部劇のヒーローらしくらない主役を演じていたが、この映画のジムもかなり悩ましいというか、ヒーローとは言えない男だ。

思い込みと勘違いで暴走していくのジムだが、グレゴリー・ペックは冷静沈着なイメージが強すぎて、正直、この映画には向いてなったと思う。
途中の冷徹な復讐劇や良心の葛藤に違和感があって、ラストの前向きな姿だけがぴったりハマってた。

最後に残る悪党役のヘンリー・シルヴァ。かなり特徴的な顔で、一度見たら忘れない!いつも悪役!!
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