虫や花、絵画など多種多様な小道具・大道具でセットを彩るだけでなく、1から100までの数字を各カットに忍び込ませるという遊びが、非常に面白かった。ただその遊びが、物語と強くリンクしたかと言われれば疑問…
>>続きを読むピーター・グリーナウェイによるサスペンス
初ピーター・グリーナウェイ監督作品だが、なるほど”美を患った魔術師”とはよく言ったものだ…
ストーリー自体は3人の女性がそれぞれの夫を溺死させるというシン…
服や部屋の小物とか色使いがめちゃくちゃ素敵だった。
人間の裸も虫や生物の生々しさも絶妙に融合してたな。
美しい狂気とはその通り。
シシーという名をもつ3人の母娘たちがそれぞれの夫を溺死させるのだが…
これがピーター・グリーナウェイか!
かなり前『コックと泥棒、その妻と愛人』を観たときは驚いただけで終わったが、レトロスペクティブの特集上映を観たら、作風が一貫してる。80年代にこの境地に達してるのが…
通底する美学に反すると消されてしまうという身も蓋もない作品。
R100の感じにも似てるけどあそこまで開き直らず、ウェス・アンダーソンにも似てるけどポップさの欠片はない。シニカルなようでもあるが、しか…