せみ多論

エグザイル/絆のせみ多論のレビュー・感想・評価

エグザイル/絆(2006年製作の映画)
4.0
ちろりと聞いた話では脚本なしで取られたという本作。以前から一度見てみたいと思っていました。

ストーリーはアウトローの世界に同時期に入った5人の男達の物語。

冒頭で唐突に5人のうちの1人、ウーの妻の元を訪れる二人組、「ウーはいるか?」「いない」
入れ替わるようにまた別の二人組が訪れる。そしてまた同じ問答。

無論彼らこそが、かつては肩を並べて生きた5人の仲間たち。
しかしながら来訪の目的は、全く逆のもの。一方はボスの命令でウーを殺しに、一方はウーを守りに。

ボスがやれといえば絶対のアウトローの世界で、彼らはどうなるか。

ラストシーンの扉が閉まる瞬間に震えます。あぁやっぱりと。

ウエスタン映画を意識しているかなと思わせるような音楽。
4人並んで歩くシーンには、思わず大好きなワイルドバンチのラストシーンを重ねてしまった。

彼らは友との約束を守り、死にに行くんだ、そう思ったら自然、涙がこぼれる。序盤多少中だるみする印象はあったものの。中盤の展開は読めなかった。

久々に熱くなる映画を観ました。
せみ多論

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