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心中天網島のCiaのネタバレレビュー・内容・結末

心中天網島(1969年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます


近松門左衛門の人形浄瑠璃『心中天網島』を映画化した作品。監督の篠田正浩、詩人の富岡多恵子、音楽担当の武満徹による共同脚本。美術担当はグラフィックデザイナーの粟津潔。なにこの素敵すぎる顔ぶれ、、、
前衛的で実験的な匂いしかしなくて観る前からワクワクが止まらなかった。

案の定、原作が人形浄瑠璃や歌舞伎での演目が主流とあって、数人の黒子がキャストとして登場したり(二代目中村吉右衛門×黒子の場面は、さしずめ歌舞伎の舞台を観てるよう)大きな浮世絵や筆字の書き割りを使った舞台風のセットや岩下志麻の一人二役などなど、実験精神あふれる脚本に、こんな見せ方があるのか!と感動しきりでとても楽しめた。
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