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アガサ・クリスティー/サファリ殺人事件のtakのレビュー・感想・評価

2.6
アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を、アフリカを舞台に翻案した作品。

クリスティ映画というと映画スターが並ぶイメージがあるが、本作はなんか違う。出てきたら悪い奴と思わずにいられないドナルド・プレザンス、歌は諦めたのかフランク・スタローン、「戦争と平和」のナポレオン役ハーバート・ロム…なんか地味。

クリスティ映画に僕らが期待するエレガントやノスタルジックとは違うのだ。メナヘム・ゴーランがいた頃のキャノン・フィルム社が絡んでる作品なので、B級くささは仕方ない。なにせ同じ年に似たキャストでエドガー・アラン・ポーとか撮ってるんだもの。

それでも原作の良さがあるだけに、それなりに観られる映画ではある。引き込まれるスリルもほどほど。ハーバート・ロムは同じ原作の映画化に2度出演したことになる。74年製作の「そして誰もいなくなった」を改めて観たいんだよな。
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