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17歳のカルテの5のレビュー・感想・評価

17歳のカルテ(1999年製作の映画)
3.6

わたし、鬱みたいになってしまって、高校3年間ずっとカウンセリングに通いながら過ごしていたんですけど、だからか後半のデイジーの気持ちが少しわかった気がした。自分の気持ちをただただ正直に吐き出したり認めたりすることって、こんなに簡単なことだったのか、あんなに楽になることだったんだなって知ったり、自分を責めていたのは、いつだって自分自身だったことに気がついたり。みんな自分に足りないものを探して、それがどこにも見つからなくて、自分の欠陥を埋めようと必死になる。下剤なのか、精神安定剤なのか、愛や美や死なのか。でもそれはきっとすごく身近なところにあるもので、よくみたらわたしの中にあるものなんだよ。私は異常じゃなかったんだと気付く、私は私のままでよかったんだと。それが一番大きな学びだったな。
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