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逃亡くそたわけ-21才の夏のodyssのレビュー・感想・評価

逃亡くそたわけ-21才の夏(2007年製作の映画)
2.5
【もう一つだけど哲学の勉強になるかも】

絲山秋子原作、本橋圭太監督作品。 

福岡市の精神病院から逃げ出した男女二人が、南九州に向けてクルマで旅をするというロードムービー。 

主役は妄想に悩む女子学生(美波)で、それにひきずられるように気の弱い会社員(吉沢悠)がお供する、という構成。

美波はなかなかの熱演で存在感があるし、映像にもそれなりに工夫が凝らされているが、吉沢悠の役がありきたりで、そのせいで精神病院から抜け出した二人という設定の割りには緊張感が薄いし、またなぜか追っ手の影もなく、平板な進行になりがちなのが残念である。 

ただ、この映画を見ると、マルクスやヴィトゲンシュタインやヘーゲルなど哲学の勉強になるかも知れない(笑)。
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