牛

グラン・トリノの牛のレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
4.5
元朝鮮戦争従軍兵士の老人とアジア人家族の触れ合いの話。

クリントイーストウッド演じる元兵士「コワルスキー」は超超超ガンコジジイで家族を困らせ、居場所を失っていた。

しかしそれは従軍経験で、アジア人を殺してしまったという心の傷からによるも。誰にも理解できない心の傷を負ってしまい、なんだか可哀想な一面もあります。

そんな傷心のコワルスキーの心を解したのはモン族のファミリー。あれだけ忌み嫌っていたアジア人だったが、彼らの真摯で清らかな心に感銘を受け次第に変わっていく。

ギャングとのいざこざでハラハラしますが、家族との触れ合いは何だか心がほっこりります。

百戦錬磨の老兵は、人種も年齢も超えた友情を守るためギャングとの戦いに向かうのです。

欲どおしい近くの親族よりも、心を開いた友人たちと接する方が人間の心は豊かになりますね。

晩年のクリントイーストウッドの傑作と言っていいでしょう!
牛