ヤンデル

グラン・トリノのヤンデルのレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
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・主人公のウォルトとおなじくイーストウッド自身も徴兵されている(イーストウッドは訓練係であり前線には行っていない)。

・劇中の犬はイーストウッドの飼い犬。

・劇中のモン族は本物のモン族が演じている。しかしモン族は男性社会なので、映画はモン族の描き方を巡ってモン族から批判されている(劇中に男らしいモン族が登場しない)。

・モン族の娘スーのボーイフレンドの白人はイーストウッドの息子が演じている。

・庭をいじるのはアメリカでは男の仕事だが、モン族では女性の仕事と考えられている。

・「グラン・トリノ」は劇中の車の名前だが、最後にアメリカ車が売れていた1972年の「古き良きアメリカ」の象徴として描かれている。

・タオがシャッターで閉じ込められたシーンは懺悔室とイメージが似ている。ウォルトはその前で最後に懺悔をする。

・ウォルトが死ぬシーンは十字になり、手のひらに血が流れる。つまりキリストになって自己犠牲をしたイメージとなっている。

・最後に流れる歌はイーストウッドが歌っている。

・イーストウッドはほとんど役者に演技をさせず、撮影でも1~2テイク程度しか取らない。演技をしないことで、観客が感情移入をする余地を残す作風となっている。

・撮影監督のトム・スターンはほとんど照明を使わずに撮影することで知られる。本作もほとんどが自然光で撮影されている。
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