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グラン・トリノのyamakのネタバレレビュー・内容・結末

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

妻を亡くし一人暮らしとなった退役軍人、ウォルト。気難しく、息子家族にも好かれていないが、隣にモン族の家族が越してくる。最初はアジア人と軽蔑していたが、歯に衣着せぬ物言いの娘スーと、引っ込み思案の息子タオと徐々に距離を縮め、いつしか交流に心地よさを覚えるようになる。最初はただの頑固ジジイと思って観ていたが、一本筋を通した生き方やそのこだわりに、いつしか魅了されている自分がいた。
話の序盤から出てきていたタオの親戚を名乗るギャングに、いつか一線を超えるとは思っていたが、最後にウォルトが見せた姿は、自分が戦地で負った傷を決してタオに負わせないという優しさだった。自分が葬式で着るスーツを仕立ててから逝くのは、ただただ男前だった。72年式グラン・トリノも、カッコよかった。
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