吉良吉影

グラン・トリノの吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

超偏屈レイシズム爺さんが、隣の家のアジア系の家庭に巻き込まれていく。最初はステレオタイプに囚われた絶対に面倒くさい系年寄りだったが、タオやスーと心を通わせていくことで、徐々にウォルトの優しさが垣間見れた。

人種差別をしていた主人公が、他の人種と付き合うことで考えが変わる系の映画はいくつかある。その中でも、この作品は特にアジア人を一括りにして差別的な描写が描かれているのが特徴だと感じた。白人にとって、黄色いジャップや中国人、朝鮮人など違いがないと思われがちなのだろうか。

最後のウォルトの行動。スーの悲惨な状態を見て、持ち前の軍人経験を生かして、不良グループに制裁を下すスカッと展開になると思った。確かに武器を持たずに、ただ暴力を用いずに立ち尽くして不良達を逮捕に導いた。少しモヤっとしたが、暴力で復讐することに意味はないというメッセージを強く受け取った。まだまだ自分が子供でした。
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