しめ

グラン・トリノのしめのネタバレレビュー・内容・結末

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

口を開けば差別用語、目を合わせれば侮辱の言葉。
そんなウォルトが、ひょんなことで隣人のモン族タオを助けることになったのをきっかけに、物語は動いていく。

彼が告白した小さな罪は、あの懺悔で赦された。けれど、彼を苦しめ続けた最も大きな罪については、赦しを乞わなかった。

自らの身をタオやスーのために差し出すことを、過去に犯した悪夢の"罰"として選択したのだろう。
ライターを握りしめ、罪を背負ったまま。

"頑固じじいが柔らかくなっていく話"シリーズを続けざまに鑑賞。
「オットーという男」よりヘビー。
戦争に行った彼に与えられた勲章は、彼の心にナイフを突き立て続けたのだろう。
タオにとってあの星はどういう存在になるのかな。
しめ

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