クリント・イーストウッド監督作品は、独特な作品が多い。
話のテンポがよく、これと言った大どんでん返しも特にない。
必要以上のセリフや演技、演出はスマートにカットしこちらには見せないので、本当に淡々と物語が進んでいく。
しかし、だからこそ昔ながらの頑固オヤジの主人公が醸し出す「時は流れてしまった」と嘆いているような哀愁や、でも変わり新しくなるものへの僅かな希望が観ている側へ強く伝わり大きな感動を生む。
これこそ本当の隣人愛。
今現在、時代の転換期であるからこそ、この映画は多くの人に刺さるのではないだろうか。