夢里村

グラン・トリノの夢里村のレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
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主人公が少年に何を託したかってことだけど、ラストを見る限りは車といぬ。工具はかなりシンボリックに映されていたけど、「工具なんてどうでもいい」ってセリフには、ものを重視しない主人公の主義が表れてる。とくれば託したのは主人公の痕跡の残った(なんかを72年に取り付けただかの)、つまり遺志であるグラン・トリノと、家族であるいぬ。そしてこのいぬは隣のババアにも一度託されてて、ババアと主人公は初っ端からマッチョなやりとり(床屋の店員との会話のような)を交わしてる、まあ逆説的ではあるけど、奇妙な信頼関係は示唆されてた。
それにしても、こんないぬもありなんだな。ただ見つめて、ただそこにいるという。
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