Kaito

ブルーサンダーのKaitoのレビュー・感想・評価

ブルーサンダー(1983年製作の映画)
3.3
テレビで放送されたいたものを録画し鑑賞。ブルーサンダーと呼ばれるヘリを巡る陰謀の話。ヘリについて私は詳しくないので深く言及することは避けようと思う。その上で私が印象に残ったのはブルーサンダーの機能と作品の上映時間の多くを占めるカーチェイスならぬヘリチェイスのシーンである。まずはブルーサンダーの機能について。1983年の技術でこれだけ沢山の機能を搭載したヘリを作れることは印象的だ。赤外線センサーや電話、カメラ、マイク、コンピュータにレコーダー、攻撃面の機能(砲台など)も充実している。これは当時にしては最先端かつ最高峰の技術だろう。機能だけで言うと現代のヘリにも負けず劣らずなような気もする。次にヘリチェイスのシーン。カーチェイスは映画でも幾度となく撮影されている(何なら上映中ほぼカーチェイスをしているだけと言っても過言ではない映画もあるくらい)がヘリチェイスはなかなかないだろう。あったとしてもそれがメインにはなってないと思う。しかしこの作品はそれが見せ場なのである。カーチェイスは車の速さ、運転の正確さなどが見せ場だがヘリチェイスは建物をくぐったり、空中で旋回したりする。カーチェイスよりも圧倒的に動きや迫力がある。それ故に見せ方も技術力が問われると感じた。普通に撮影しても何も面白くない。そうではなくいかに鑑賞者を没入させるか、鑑賞者と共にヘリに乗っている感覚が理想のような気がする。さながらテーマパークのアトラクションに乗っているかのように。映画は没入体験をするための媒体なのである。
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