湯っ子

ダウン・バイ・ローの湯っ子のレビュー・感想・評価

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)
4.0
30年ぶりの鑑賞。
10代の頃、最初の横スクロールの映像とトム・ウェイツの曲が好きすぎて、テレビ録画を何度も観た。
オープニングとエンディングの曲が入ってるトム・ウェイツの「レイン・ドッグス」のアルバム(レコード)も買った。

でも、全然覚えてなくて見返したら、前半はほとんど記憶にないんだけど、後半はあったあった!ここ好きだったな〜、やっぱり良いな〜と懐かしく嬉しい。

アイスクリームの掛け声で盛り上がる3人。
街中ではスカして不機嫌な顔をしていたジャックとザックが、いつでも上機嫌なボブを最初はバカにしていたのに、すっかり彼のペースになっているのがおかしい。
脱獄してみつけたカフェで、あっという間に女主人と恋に落ちるボブ。こういうのをコミュ力おばけというのか。
その彼女とボブのラブラブダンスと、画面の端で素直に祝福の表情を浮かべるジャックとザックにほっこりする。
二股の道を別れて行くジャックとザック。あのラストシーンでの一連の2人のやり取りのかわいらしさ、カッコよさ、微笑ましさ!

どのシーンもポストカードになるようなカッコよさ。これを構図が良いというのかな。
ジャームッシュも小津安二郎のファンだったと聞く。昨日観た「東京物語」も、どのシーンもほれぼれするような構図だった。
我ながら、小津からのジャームッシュ鑑賞は正解だったなと自画自賛するのであった。
湯っ子

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