クロスケ

マリリンとアインシュタインのクロスケのレビュー・感想・評価

3.7
ドイツから逃れたユダヤ人物理学者と赤狩りを扇動した政治家。ハリウッドのスター女優とその夫であるメジャーリーガー。20世紀のアメリカを賑わせた4人。そんな曰く付きの彼らを無造作にホテルの一室に放り込んだら…。

無関係な二組が交わることによって、無意味と思われていたものに意味が生まれ、意味のあるものとされてたものが途端に意味を失う。バラバラだった言葉とイメージが結びついて、想像を超えたカタルシスをもたらす。

宛ら、バーの壁に飾られた女優のポスターのように、既存の価値観が解体・再構築され、新たな意味を獲得するコラージュのような映画体験は癖になりそうです。
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