見たで。
空論の平和に生きるか?今そこにあるリアルに生きるか？そのどちらかで語りたい。
超絶大傑作。「OS」と言う題材から日本の危機を描いた1作目から本作は日本の防衛力の危うさと言う観点から私達が生きる偽りの平和とそれに伴う戦争の影について問いかけている。
テレビの向こう側で紛争地帯が移りそこで苦しみ傷つく人がいても「こういう国に生まれなくて良かったね」と言う解釈だけで話を終わらせ普通の日常に戻ってしまうのが平和になれてしまった側にいる私達の様な人間の姿だがだからこそその平和が簡単に崩れてしまう脆さに対する現実を直視できないでいる。登場人物達の淡々とした会話からそんな平和と言う物の暗部をえぐり出す押井節全開な作風にただただ屈服すると共に商業性ガン無視で自分のやりたい事をやり抜いた監督のクリエイティブ魂を心からリスペクトしたい。ただ本音を言うと映画として傑作なのは2だけどバトレイバーとして好きなのは1かなあ。
