真田ピロシキ

機動警察パトレイバー2 the Movieの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

1.0
スカした台詞を言う漫画やアニメのキャラにサブイボが出る。飛影やリヴァイ兵長みたいな世界観の奴なら良い。だがそれがなまじ現実的な設定でトーンの低い演技で賢しげな言葉を並べ立てると滑稽さばかりが際立つ。如何にも漫画やアニメしか知らない癖にリアルを知った気になるオタク様に優越感を与えるような"リアリティ"描写。押井じゃないが攻殻SACの公安女が言った「世の中を変えたいなら自分を変えろ」というクサイ名言(笑)をサヨクバッシングに大量消費する連中が崇める程度の薄っぺらい"リアリティ"ってやつ。

このアニメもそう。戦争でないだけの状態を平和として享受する平和ボケした日本を皮肉る。いいっすね。勇ましいことばかり言って悪政を徹底擁護し有事を求めるアイコクシャネトウヨ様なら感激のあまり射精してるよ。シコシコシコー僕と一緒に靖国で握手!一番我慢ならないのは昼行燈後藤の存在。「おれー普段は冴えないおっさんとして擬態してるけど本当はスゴい有能で隠れた実力者が褒め称えるんだぜー」ナーメテーター!!!責任感に乏しい部下を聞こえないところで「いいわけないでしょー」と皮肉ります。そう思ってるなら聞こえるように言えやジジイ。切れ者の俺と腹心だけは分かってますってかー?「だから遅すぎたと言ってるんだ!」爪を隠して閑職に生きてたクソヘタレのテメーに上から目線で説教される筋合いはないわボケ!とにかくこのキモキモキモジジイが嫌い。吐き気がする。コイツはマッコールやミスターノーバディのジジイと同じ本気を出したらスゴいと思いたい冴えないオッサンの幻想。

このアニメは当時リアリティが評価されていた。だけどさー所詮ミリオタの上から目線リアリティでしかないやん。ガンダムのジオンを描くのと大差ない。市井の人が存在しないも同然で、現実に生きている感触のない歯の浮くような気取った恥ずかしい台詞を繰り返す。それでしか客を集められないなら所詮子供染みたロボットアニメでしかないよ。こんなミリオタアニメは今やなろう系、異世界よりキッツい。ジャパニメーションと持て囃されてたのはこの程度。