レオ

エクソシスト/ディレクターズ・カット版のレオのレビュー・感想・評価

4.2
女優のクリスは映画撮影のため、娘のリーガンと共に一軒家を借り滞在するが、そこでリーガンは人が変わったような奇行をとり始める。医者たちにも原因が分からずお手上げの中、悪魔憑きの可能性を考え、神父に悪魔祓いを依頼する...というストーリーのホラー。

まず、ほぼ50年前の映画なのに凄く画質が綺麗で、上品な建物や家具類も相まって全体に格調の高さを感じる。特殊メイクも現代でも十分に通用するレベルで、取り憑かれたリーガンの顔は心底恐ろしい。極力BGMを廃した作りになっており、これも古さを感じにくい要因の一つかもしれない。

リーガン役のリンダ・ブレアの天才的な怪演は見事の一言で、一挙手一投足が悪魔が乗り移ったのだという説得力を持たせている。視線や手の動きなど細かい部分の演技にも要注目。

文武両道、医学と神学の両方の知識を持ちながらも精神的には弱さも持ったカラス神父はこの物語の裏主人公とも言える人物で非常に魅力的。

意外と淡々とした感じで進むのでバリバリのエンタメホラーって感じではないけれど、味のある名作だった。

■共通項目
脚本:☆☆☆☆
映像:☆☆☆☆☆
音楽:☆☆☆☆
役者:☆☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆☆
オリジナリティ:☆☆☆☆☆
個人的好き度:☆☆☆

■ジャンル項目(ホラー、宗教、ドラマ)
ビックリ度:☆☆☆
ドキドキ度:☆☆☆☆
トラウマ度:☆☆☆☆
レオ

レオ