このレビューはネタバレを含みます
ホラーの金字塔とされているが、2/3位は人物描写で、あらためて観て、こんなに丁寧に作ってあったのかと驚いた。ディレクターズカット版なので、オリジナル版より重要な場面も追加されている。
女優クリス(エレン・バースティン)の娘リーガン(リンダ・ブレア)が悪魔に憑りつかれたのをエクソシスト(悪魔祓い)によって、元に戻そうとする。
メインは、リーガンに憑りついた悪魔と、悪魔祓いを行うカラス神父(ジェイソン・ミラー)とメリン神父(マックス・フォン・シドー)の対決、見応えがある。マックス・フォン・シドーが、さすがの貫禄かと。
今観ると真似しつくされているだろうけれど、リーガンが憑りつかれて豹変した悪魔パズスの気持ち悪い描写は、今観ても凄い迫力だった。
それにリーガンを何とか元に戻そうとするクリスが、最後にリーガンを抱きしめる所は母の強さだろうと思う。この頃輝いていたエレン・バースティンが演じていて、とても良かった。
ウィリアム・フリードキン監督の特徴であるドキュメンタリータッチの映像も迫力ありだった(2023.4.1)。