tomひで

エクソシスト/ディレクターズ・カット版のtomひでのレビュー・感想・評価

4.0
午前十時の映画祭で「エクソシスト ディレクターズカット版」を鑑賞。エクソシストを観るのは2回目。久しぶりに観直したが50年前の映画とは思えない。2023年に観ても普通に面白く、完成度の高さを改めて感じた。1973年の公開当時に観た人の驚きが想像出来る。ホラーという枠を超えて人間ドラマとしても観る事が出来る。

========以下ネタバレあり=========

映画のクライマックスを悪魔払いにしてるの凄いなぁ。客観的にみるとベット上の少女の横で神父が呪文を唱えているだけだから(笑)この状態をクライマックスに仕上げる演出力、画力が素晴らしい。

取り憑かれた少女のメイクや動作、観ているこちらがトラウマになりそうな凄い仕上がり。少女の部屋を低温設定にしてるのも神父が話す度に息が白くなり画的にめちゃくちゃ効果的。

メリル神父を演じたベルイマン映画の常連、マックスフォンシドーが巧い。公開時の映画のポスターにもなってるメリル神父が到着するシーンのカットもめちゃくちゃ素敵。70年代のウィリアムフリードキン、「フレンチコネクション」「エクソシスト」「恐怖の報酬」って無敵の映画監督だな(笑)
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