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エクソシスト/ディレクターズ・カット版のtokyowebtvのレビュー・感想・評価

5.0
悪魔と戦って死んだ老神父と若い神父の物語。
さて悪魔との死闘とは如何なるものだったのか?それを再現したヒューマンドキュメンタリーがあったらこんな映画になるのです。
医者は脳の問題だと片付ける。
悪魔付きと錯覚しているから悪魔祓いでショックを与えれば元に戻りますよ。催眠療法です。医学の限界を前半で描く。
白羽の矢を立てられた若い神父も初めは同様に解釈する。
これは悪魔の仕業だと確信していたのは老神父だけだった。
そもそも悪魔の起源は、エバを愛した天使長ルーシェル。
以来悪魔は少女を性的に犯そうと懸命になる。
だから少女の性器をもてあそぶのだ。
中世来男色で堕落したカソリック教会の神父に堕天使を悪魔呼ばわりする資格はあるのか?
公開当時、全米のクリスチャンは怪我されたマリア像に悲鳴を上げて嘔吐した。その痛みが日本の観客に分かるはずはなかった。
全米での噂を小6で聞かされて、中学1年生でロードショー公開を待ち望んだ私の耳に入ってきたのは、全然怖くなかったという噂だった。
後半のリーガンが気持ち悪かったけど怖くはなかった、と浜村淳が熱弁した。
観た。怖い!映画ではなかったが、面白かった。
カラス神父が懺悔のこぶしを握る場面で感動し、涙した。
以来初公開時に何度も劇場に足を運び、サントラLPを買い、後にビデオで見直した。TV放映された吹き替え版は好きになれなかった。
だからディレクター版よりカラス神父への想いを馳せて終わるオリジナル版の方が好きだ。
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