75年製作。もっと古い映画だと思っていた。
一般兵士の群像劇スタイル。
スターリングラードの近くだが、夏の暑さが感じられる。
敵の爆撃シーンがともかく充実。
50年代の原作だが、戦意をあおるような展開は無い。
ワシらも好きで戦争するんじゃないから、君達も今後は戦争やめなさい、な空気。
今だからよく判る訳だが、現侵略国の甘言みたいなものかと納得。
アメリカの愛国映画とは、立ち位置が逆のプロパガンダ手法。
他国の嫌戦感ベースを育成する感じ。
もちろん自国に対しての愛国心はミックス。
まず平和を唱え始めるのは、共産主義者。
そんな発想が、50年代の反共発想の中で、何故発生したかが、漠然とだが見えてきて、こういう事なんだな、と苦笑。
何故75年製作かは判断に苦しむが、なるほど、平和運動に負けた側面もある、アメリカのベトナム撤兵の辺り。
謀略戦、プロパガンダの勝利に向けて、元祖とも言える記念作を映画化、みたいなものかも知れない。
映画としては、まぁ好きな方でした。