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祖国のためにのtheocatsのレビュー・感想・評価

祖国のために(1975年製作の映画)
2.7
1942年、ソ連
ドイツ軍侵攻を食い止めるためにソ連兵たちは休む間もなく手作業で塹壕を掘り、敵に立ち向かうが劣勢は如何ともしがたく、死傷者は増え行くばかり。
敗走による食糧難は農家の助けにすがり、捲土重来を果たそうと決意を固める。。。。。

という戦争物なのだが、かなーりゆるゆるの描写で緊張感や緊迫感は殆ど感じられない。
金持ち未亡人に夜這いをかけて食料を分けてもらおうとか、コメディめいた場面もあり、またリアリズムとはかけ離れたやや幻想っぽい演出もあるなど、一種の国威発揚映画とは思うが弛緩した間延び感は否定できない。

1975年という製作年なので、まだ冷戦バリバリのソ連体制下のはずだが、共産党映画班もちょっとゆるゆる息抜きしたくなったのかもしれないね。苦笑
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