ジャケから爽やかな初恋を期待していたのに、こんなに胸の痛む話だったとは…動揺しています。劇場ですすり泣きがあちこちから聞こえました😢
ダニエル少年のその後の行く末を知りたいと思いました。本作はユスターシュの自伝的作品。こののち、ダニエルは「ママと娼婦」のアレクサンドルになるのかあ。なるべくしてなるのか。
トリュフォーが絶賛したのがわかります。「大人はわかってくれない」のアントワーヌのその後の成長をはらはらしながらシリーズで見届けましたが、トリュフォーが自身を天然なレオに置き換え、少年期の痛みを洗練した笑いに変えたのと違い、ユスターシユ少年は心を閉ざし、知性を武器に社会も自分もドライに責めていったように感じます。
でも、映像はどこを切り取っても美しかった。ドキュメンタリーのようで、小物から村や町の背景、衣裳、目に入るものすべてが美しかった。だから余計に深く痛みます。
自然な最小限の台詞。思い出は悲しいほど鮮やかで、ほろ苦い。苦かったのは恋ではなく人生だった。まだ幼さが残る少年の澄んだ瞳は人生の苦難を早くに見透していました。
スペイン人の義父役はマルグリット・デュラスの夫。
ストーリーとは関係ないことですが、人が歩いているシーンがやたら多い。フランスの少年少女たちは子供のころから腰から歩いてまるでショーのモデルみたいでした。