菩薩

ぼくの小さな恋人たちの菩薩のレビュー・感想・評価

ぼくの小さな恋人たち(1974年製作の映画)
5.0
この惑星に生命が誕生してから生み出された映画の中で一番面白い俺らのユスターシュの俺やん作品。未だ嘗て「生乳とは言わん、せめて服の上からで良いから乳揉ませてくれんかのぉ」願望をこれ程までに美しく表現した作品があったろうか。強い気持ち・強い愛・安定した収入・健全なSEXから弾き出された性少年のあるべき姿、何故フランスはどこもかしかもベロチューで溢れかえっているのだ。不意に勃起したおてぃむてぃむは少しよろけたフリして前の子に押し付けるしか出来ず、目の前で3Pが始まろうと「ちょっと俺も…」とは言えない。映画館の暗闇の中では少しばかり大胆に、横の奴の真似をして前のレディに息を吹きかけてみるが、暗い内に(互いに顔を確認する前に)すこすこと退散するしかない。運良くナンパが成功しようが、機を急ぎすぎてせっかくのチャンスを逃す。勿論俺が同じ経験をしたと言うわけではない、しかしこの「自分の人生なんて断片的にしか覚えちゃいないさ、特に嫌な事ばっかな。あとはもう、ひたすら悶々としていたよ」的なユスターシュの気持ちは死ぬ程分かりすぎて死んだ、なんせ俺は未だに悶々とし続けているから。馬鹿だなぁと笑ってくれれば良い、キモいなぁと嘲笑ってくれたら良い、だがそこの男子諸君、知らんなぁ…とは言わせないぞ。

「皆で海に踊りに行くがお前も来るか?」→「いい、一人で映画観るから。」

俺やん!!!!!

もうこの映画の全てが愛おしい、もし今年中に服の上からでも乳揉めなかったら俺は映画を観るのをやめる。勝算は…無い。
菩薩

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